ホテル選び/GW

ホテルには、非常にわかりやすい客観的な指標があります。

 

それが、ホテルの格付けです。

 

ほとんどのホテル予約サイトでは、ホテルの格付けが星の数で表示されていて、星が多ければ多いほどホテルのグレードが高いということになります。

 

簡単にいえば、

 

★(1つ星)は格安宿

 

★★~★★★(2~3つ星)はビジネスホテルなどのエコノミーなホテル

 

★★★★ (4つ星)は高級ホテル

 

★★★★★ (5つ星)は超高級ホテル

 

と言う感じです。

 

ところで、この格付は、どこが行っているのでしょうか?

 

世界的に統一した機関が行っているのでしょうか?

 

実は、この格付けは世界的に統一されていませんし、国によって基準がバラバラなのです。

 

例えば、イギリスやフランスなどは国の機関(観光局など)が行っています。

 

アメリカは、いくつもの民間機関が格付けを行っており、各会社によりホテルの格付けは異なっています。

 

また、★の数においても、国や会社ごとに基準がバラバラなため、イギリスの3つ星とフランスの3つ星では、同じグレードとはいえません。

 

ですから、ホテルの格付けは、ある程度のホテルのレベルを確認するためには使えますが、絶対的な指標にはならないのです。

 

また、国をまたいでしまうと、ほとんど参考にならない指標となってしまいます。

 

というわけで、ホテルの格付けはあくまで参考程度にみたほうがよいでしょう。

 

では、ホテルの格付けより、もっと参考になる指標はないのでしょうか?




ホテル格付けよりも参考になる指標。

 

それは、口コミです。

 

やはり、実際に泊まった人の感想に勝る情報はありません。

 

泊まった人の多くが「素晴らしい」と思うホテルは、普通のホテルよりも優れたものをもっていますし、

 

「最悪だった・・・」という口コミが多いホテルというのは、何かしら欠点のあるホテルです。

 

では、口コミを確認するには、どのサイトが良いのでしょうか?

 

ホテル予約サイトにも、口コミがあるものもありますが、口コミ数が最も多いのは、

 

トリップアドバイザー

 

です。

 

トリップアドバイザーは多くの国で使われているサイトで、ホテル1つ1つにかなり多くの口コミが書かれています。

 

口コミは多ければ多いほど信頼度の高い指標となります。

 

仮に口コミが数件や10数件程度しかないものだと、書いた人の偏りによりあまり参考にはなりません。

 

例えば、たまたま評価の甘い人たちばかりが書いたなんてこともありますし、逆に、厳しい評価の人の割合が多かったなんてこともあります。

 

しかし、100人を超えてくると、統計上、偏りは小さくなります。

 

トリップアドバイザーの口コミは、多くのホテルで100人以上の人がクチコミをしており、中には1000人以上の人がクチコミをしているホテルもあります。

 

クチコミ数は、多ければ多いほど統計的に信頼できるデーターになるので、トリップアドバイザーは頼りになる口コミサイトです。

 

なお、口コミを見る際に1つポイントがあります。

 

それは、最も良い口コミと悪い口コミの両方を見ることです。

 

というのも、どんなホテルでも欠点というものはあるものです。

 

その欠点は人によっては全然気にならない場合もあるでしょうが、人によっては非常に不快に感じてしまう場合もあります。

 

そして、その欠点とは悪い口コミのほうに書かれているものなのです。

 

例えば、大変満足(5つ星)の評価が990件で、悪い(2つ星)が5件、大変悪い(1つ星)が5件という口コミがあったとしましょう。

 

この10件の『悪い』や『大変悪い』を書いた人の中には、辛口コメントをつけたいだけの人もいるでしょう。

 

しかし、中には、非常に厳しい基準をもって評価している人や、少ないながらも存在する『そのホテルの欠点に我慢できなかった人』である場合もあります。

 

そのような人が発見した欠点というのは、結構ホテル選びの参考になったりします。

 

もちろん、欠点ばかりに眼をやると、どこのホテルも悪いものに見えてしまうので、あくまで参考程度にとどめてほしいと思いますが。